書評
腹腔鏡下胃切除術公式テキスト
島田 英昭
1
1東邦大学消化器外科
pp.902
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_902
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- 文献概要
編集者の小嶋一幸教授は,胃癌に対する腹腔鏡手術のエキスパートとして,多くの臨床試験を主導している第一人者である.最新の胃癌治療ガイドライン委員会外科チームでは,腹腔鏡手術に関して精緻なクリニカルクエスチョン(CQ)・ステートメントのとりまとめ役として活躍している,非常に信頼できる外科医である.本書は,日本内視鏡外科学会教育委員会が監修した「公式テキスト」と銘打たれていることから,現時点で,もっとも推奨できる腹腔鏡下胃切除手術を日本内視鏡外科学会として「公式」に認定した指南書といえる.小嶋一幸教授が序文で述べているように,「内視鏡外科技術認定」を強く意識した内容となってはいるが,本当に大切なものはあくまでも内視鏡外科手術の実力の幹となるべき技術であり,これをしっかりと伝えたいのだという熱い思いが伝わってくる良書となっている.
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