書評
肝オペの美学―髙山式肝手術のすべて[Web動画付]
海堀 昌樹
1
1関西医科大学肝臓外科
pp.1242
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_1242
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- 文献概要
本書は,国内外を通じて肝臓外科のトップランナーとして疾走してこられた日本大学消化器外科学前主任教授である髙山忠利先生および教室員の方々が肝臓外科領域のすべて,解剖,手術適応,肝切除の基本手技(髙山グループには基本手技であると思われるが,ある一定のレベルに達していなければ理解できない記載多数あり),周術期管理を,また各論ではすべての術式を症例提示のかたちで,その際の工夫,髙山メモ(思い出話)をまとめられた手術手技解説書である.肝臓外科学の最新の知見が幅広く網羅されており,たいへんわかりやすいカラー図が多く掲載されている.各術式の手術手技が術野写真と手書きシェーマによりGlisson 3次分枝まで,どこをどう処理するのかが詳細に記述されている.1ページ1ページ,参考論文までのすべてにおいて髙山先生が記述・監修されていることは間違いないと私はお見受けした.
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