書評
目指せ 院内感染ゼロへ! 国立国際医療研究センター(NCGM)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応マニュアル
土岐 祐一郎
1
1大阪大学消化器外科/大阪大学医学部附属病院
pp.928
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_928
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- 文献概要
医療は逼迫しているのか崩壊しているのか,そんなことを議論する余裕はなく,私たちは今,病院をあげて目の前の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症患者を一人でも多く救うという役割に集中している.頑張りすぎて医者の不養生で倒れそうな職員も心配であるが,もっとおそろしいのは院内クラスターが発生して病院機能全体が停止してしまうことである.感染力の強い変異株が蔓延している現在の状況では院内クラスターが発生しても誰も責めることはできないが,できるだけの対策をしておきたいというのは,すべての病院の共通した思いであろう.
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