Japanese
English
特集 消化管の粘膜下腫瘍 2004
序説
消化管粘膜下腫瘍の診断と治療
Introduction
飯田 三雄
1
Mitsuo Iida
1
1九州大学大学院医学研究院病態機能内科学
キーワード:
消化管粘膜下腫瘍
,
診断
,
治療
,
GIST
,
比較診断学
Keyword:
消化管粘膜下腫瘍
,
診断
,
治療
,
GIST
,
比較診断学
pp.394-395
発行日 2004年4月24日
Published Date 2004/4/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403100480
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年に1回発行される本誌増刊号も,1993年に始まって今回で12回目を数える.これまでテーマとして取り上げられた疾患は,早期胃癌,早期大腸癌,早期食道癌,炎症性腸疾患,消化管悪性リンパ腫,消化管ポリポーシス,消化管感染症など多岐にわたり,いずれもその時点までにおける最新の知見を網羅してきた.そして,今回は消化管の粘膜下腫瘍がテーマとして取り上げられる.
一般的に,粘膜下腫瘍は“主病変が周囲粘膜と同様の粘膜に覆われて半球状または球状に管腔内に突出した病変を総称する臨床的名称”と考えられている1)2).したがって消化管の粘膜下層や筋層に存在する非上皮性腫瘍がその大半を占めるが,組織学的には上皮性である迷入膵,嚢腫,カルチノイドなども消化管粘膜下腫瘍に包含される.また,消化管悪性リンパ腫も粘膜下腫瘍の範疇に含まれるが,本誌では1998年の増刊号をはじめとしてしばしば特集が組まれているので,今回は各論のテーマから除外されている.
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