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特集 腹腔鏡下結腸手術を極める
II. 各論
4.横行結腸中央部進行大腸癌に対するD3郭清を伴う根治手術―尾側(内側)アプローチ法
Laparoscopic transverse colectomy via caudal approach for advanced colon cancer in the central transverse colon
横田 満
1
,
森川 彰貴
1
,
山口 賢二
1
,
武藤 純
1
,
橋田 和樹
1
,
長久 吉雄
1
,
稲村 幸雄
1
,
岡部 道雄
1
,
北川 裕久
1
,
河本 和幸
1
M. Yokota
1
,
A. Morikawa
1
,
K. Yamaguchi
1
,
J. Muto
1
,
K. Hashida
1
,
Y. Nagahisa
1
,
Y. Inamura
1
,
M. Okabe
1
,
H. Kitagawa
1
,
K. Kawamoto
1
1倉敷中央病院外科
キーワード:
横行結腸癌
,
腹腔鏡
,
尾側アプローチ
Keyword:
横行結腸癌
,
腹腔鏡
,
尾側アプローチ
pp.1081-1087
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_1081
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腹腔鏡下横行結腸切除はほかの結腸癌に比べ難易度が高くなる.その要因として,血管解剖のバリエーション,十二指腸や膵臓などの重要臓器に近接した操作となることがあげられる.尾側アプローチでは,血管分岐形態に応じたリンパ節郭清や膵臓と結腸間膜の境界を認識しやすいメリットがある.よって,尾側アプローチにより血管損傷やリンパ節の取り残し,膵損傷を回避した手術が可能と考えられる.本稿では,横行結腸中央部の癌に対する尾側アプローチについて解説する.
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