Japanese
English
症例
胃切除後腸瘻栄養管理中に微量元素欠乏症となった認知症高齢者の1例
A case of trace elements deficiency under the jejunostomy tube feeding in an elderly patient with dementia after gastrectomy
沖田 充司
1
,
古谷 清枝
1
,
橋本 順子
1
,
渡邉 典子
1
,
渡邉 涼子
1
,
村上 正和
1
A. Okita
1
,
K. Kodani
1
,
J. Hashimoto
1
,
N. Watanabe
1
,
R. Watanabe
1
,
M. Murakami
1
1矢掛町国民健康保険病院
キーワード:
胃切除
,
腸瘻
,
微量元素欠乏
Keyword:
胃切除
,
腸瘻
,
微量元素欠乏
pp.368-371
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_368
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はじめに 近年の高齢化社会の影響で,嚥下摂食障害から経管栄養管理となる症例が増加している.経管栄養法の普及と長期化する症例の増加で,通常の経口摂取ではまれな微量元素欠乏症が報告されるようになっている1).一方,食物の通過経路の変更を伴う上部消化管手術では,食事の通過領域と栄養素の吸収領域の関係上,微量元素欠乏に陥る可能性がある2,3).今回,胃癌で胃切除術後,摂食障害のため腸瘻栄養管理中に貧血を伴う微量元素欠乏に陥った症例を経験したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019