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特集 Innovativeな大腸癌診断・治療
7.直腸癌に対する側方郭清の意義―術前(化学)放射線療法との比較
Clinical significance of lateral lymph node dissection for rectal cancer in comparison with (chemo) radiotherapy
小倉 淳司
1
,
上原 圭介
1
,
相場 利貞
1
,
川井 覚
2
,
梛野 正人
3
A. Ogura
1
,
K. Uehara
1
,
T. Aiba
1
,
S. Kawai
2
,
M. Nagino
3
1名古屋大学腫瘍外科
2津島市民病院外科
3名古屋大学腫瘍外科
キーワード:
直腸癌
,
側方郭清
,
(化学)放射線療法
,
テーラーメード治療
Keyword:
直腸癌
,
側方郭清
,
(化学)放射線療法
,
テーラーメード治療
pp.1042-1049
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_1042
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腫瘍下縁が腹膜翻転部よりも肛門側に位置する下部進行直腸癌に対して,側方郭清はこれまで日本の標準術式として行われてきた.近年,術前画像診断の質の向上とリスクに応じたテーラーメード治療の時代の中で,大腸癌治療ガイドライン2019において術前画像診断に基づき側方郭清の推奨度にはじめて強弱がつけられた.また術前(化学)放射線療法を標準とする海外でも,側方郭清の意義が注目を集めている.側方郭清と(化学)放射線療法,その双方の長所・短所を十分理解し治療戦略を組み立てていくことが重要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2019