特集 外科手術器具の理論と使用法
Ⅷ.その他の手術器具・材料
腹腔鏡下手術に用いる鉗子の種類と使用法
岡島 正純
1
,
住谷 大輔
1
1広島市立広島市民病院外科
キーワード:
腹腔鏡手術
,
内視鏡手術用鉗子
,
器具使用法
Keyword:
腹腔鏡手術
,
内視鏡手術用鉗子
,
器具使用法
pp.1306-1311
発行日 2017年11月25日
Published Date 2017/11/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka79_1306
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内視鏡外科医の大きな目標の一つは,技術認定の取得であろう.日本内視鏡外科学会では技術認定の審査における各領域の評価基準を定めている.消化器・一般外科領域の共通基準採点表では,術野展開のための鉗子の使用が良好である(Ⅱ-4術野の展開1),非優位側の鉗子で術野が常に良好に展開されている(Ⅱ-4術野の展開2),鉗子選択が適切であり,またその使用法も適切である(Ⅲ-1使用鉗子),組織把持の方法,牽引法とも適切である(Ⅲ-2組織の取り回し)[日本内視鏡外科学会ホームページより抜粋]などがその配点とともに明記されており,ほかの審査項目も合わせて,審査基準の大半が,適正な鉗子操作が行われているかどうかを問うているといっても過言ではない.本稿では,鉗子類をその用途によって分類し,特徴と適切な使用方法について述べる.
© Nankodo Co., Ltd., 2017