整形外科外来診療の工夫――診断,保存療法,外来手術
序
安達 伸生
1
1広島大学教授
pp.iii-iii
発行日 2024年10月31日
Published Date 2024/10/31
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei86_iii
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広く運動器疾患を扱う整形外科の外来では,正確な診断のもと適切な保存療法の選択や外来での小手術がたいへん重要です.日々の整形外科外来診療において扱う整形外科疾患は多種多様であり,その疾患概念や診断・検査方法,保存療法の内容や外来手術の方法などは発展,進化しています.たとえば,エコーを用いた低侵襲でダイナミックな診断やインターベンションは整形外科外来診療において必須となりつつあります.読者の皆様も広く活用されていることと思います.また,多血小板血漿(PRP)などの再生医療も関連法の整備が進み,実際の医療現場で行われ,その適応や効果について患者さんから質問を受けることも多くなっております.しかし,整形外科外来診療における情報量は膨大であり,多くの疾患にわたる検査・診断,保存療法,外来手術手技の知識のアップデートは決して容易ではありません.
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