バイオ時代におけるリウマチ性疾患の診療
序
大川 淳
1
1横浜市立みなと赤十字病院
pp.iii-iii
発行日 2023年10月25日
Published Date 2023/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei84_iii
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関節リウマチ(RA)に対する薬物治療は,1999年にアンカードラッグとしてメトトレキサートの使用が開始され,さらに2003年には生物学的製剤,2013年にはヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬も加わって,treat to target(T2T)という治療戦略のもと,診断早期から積極的に薬物治療が行われるようになりました.ここ20年で大きく変革した薬物治療により寛解症例が多くなり,整形外科医が行う手術的治療は激減するのではないかといわれましたが,本誌に投稿された疫学研究によれば,活動性の高いRA症例の手術件数は漸減しているものの,低活動性のRA症例の手術件数は減っていないようです.また,部位別には膝関節と頚椎に対する手術件数のみが激減し,それ以外の部位に対しては維持されているということです.
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