Japanese
English
骨・軟部腫瘍のマネジメント(その1) Ⅱ.診 断
2.組織・遺伝子診断
軟部腫瘍の診療における細胞診のすすめ
Recommendation of fine needle aspiration cytology in the treatment of soft tissue tumors
北川 泰之
1
,
角田 隆
2
,
眞島 任史
1
Y. Kitagawa
1
,
R. Tsunoda
2
,
T. Majima
1
1日本医科大学整形外科
2金町中央病院
1Dept. of Orthop. Surg., Nippon Medical School, Tokyo
キーワード:
soft tissue tumor
,
cytology
,
diagnosis
,
MRI
,
biopsy
Keyword:
soft tissue tumor
,
cytology
,
diagnosis
,
MRI
,
biopsy
pp.47-50
発行日 2021年4月20日
Published Date 2021/4/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei79_47
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は じ め に
穿刺吸引細胞診(fine needle aspiration cytology:FNAC)は,乳癌や甲状腺癌など表在にある腫瘍では以前より広く行われており,その診断学的価値は生検に匹敵するとされている1).軟部腫瘍も表在腫瘍の一つであり,軟部腫瘍に対するFNACは欧米において広く行われているが,わが国では十分普及していると言い難い.その理由は軟部腫瘍の発生母地が多岐にわたりその種類も膨大であり,かつ良悪性の境界病変もあるため,病理組織診断そのものが難解であるからである.われわれは約30年にわたって使用し,軟部腫瘍のマネジメントにおける有用性を実感している.
本稿では軟部腫瘍に対するFNACの必要性,目的,特徴,MRIとの相補性,実際の方法について述べる.
© Nankodo Co., Ltd., 2021