足関節・足部疾患の最新治療
疾患各論 外傷・スポーツ障害 アキレス腱断裂 陳旧性アキレス腱断裂に対する遊離腓腹筋腱膜弁を用いた再建術の治療成績
鈴木 朱美
1
,
佐竹 寛史
,
長沼 靖
,
高木 理彰
1山形大学 整形外科
キーワード:
自家移植
,
腱移植
,
スポーツ障害
,
治療成績
,
術後感染症
,
下腿筋
,
アキレス腱断裂
,
靱帯形成術
Keyword:
Athletic Injuries
,
Transplantation, Autologous
,
Treatment Outcome
,
Muscle, Skeletal
pp.229-233
発行日 2016年4月10日
Published Date 2016/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2016297888
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陳旧性アキレス腱断裂に対し遊離腓腹筋腱膜弁を用いて再建術を行った9例(男性6例、女性3例、手術時平均年齢56.4歳)の治療成績について検討した。その結果、1)受傷~手術の期間は平均8.4カ月であった。手術所見では腱欠損長は平均25.6mmであった。2)術後、足関節可動域制限を生じた例はなく、また再断裂例もみられなかった。3)術前にスポーツ活動を行っていた4例は全例でもとのスポーツに復帰していた。尚、1例で深部感染を生じたが、デブリドマンにて感染は鎮静化した。
©Nankodo Co., Ltd., 2016