運動器疾患の画像診断
MRI診断 関節唇損傷の評価 投球障害肩のMRI診断
米川 正悟
1
,
渡邊 幹彦
,
中村 和史
1日本鋼管病院 スポーツ整形外科
キーワード:
画像強調
,
肩関節
,
肩関節脱臼
,
MRI
,
野球
,
運動選手
,
反復性脱臼
,
関節上腕靱帯
,
肩関節唇損傷
,
投球障害肩
Keyword:
Baseball
,
Image Enhancement
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Shoulder Dislocation
,
Shoulder Joint
,
Athletes
pp.91-94
発行日 2012年10月25日
Published Date 2012/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2013043386
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
当院では投球障害肩患者に対し、より詳細な病態把握を目的としてMR関節造影(MRA)を行っている。今回、投球障害肩の手術前にMRAを施行した46例について、SLAP損傷所見の有無と、上関節上腕靱帯(SGHL)、中関節上腕靱帯(MGHL)、腱板疎部(RI)の所見を中心に報告した。SLAP損傷所見は38例(83%)に認めた。SGHLの所見は「正常」17例(37%)、「不整」29例(63%)であった。MGHLは「正常」24例(52%)、「不整」20例(43%)、「消失」2例(4%)であり、SGHLとMGHLの双方に異常所見を認めたものが14例(30%)いた。RIの評価では、肩甲下筋腱前上方への造影剤貯留を認めた場合に「RI損傷」とし、該当したのは39例(85%)であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2012