難治性骨折に対する治療
難治性骨折の治療(各論) 上肢骨折 難治性舟状骨偽関節に対する有茎橈骨移植術
砂川 融
1
,
鈴木 修身
,
中島 祐子
,
四宮 陸雄
,
越智 光夫
1広島大学 大学院保健学研究科
キーワード:
偽関節
,
骨移植
,
X線CT
,
橈骨
,
治療成績
,
舟状骨(手)
,
骨癒合(骨折治癒以外)
Keyword:
Pseudarthrosis
,
Radius
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Bone Transplantation
,
Treatment Outcome
,
Scaphoid Bone
pp.127-132
発行日 2012年4月15日
Published Date 2012/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2012339594
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難治性舟状骨偽関節に対して有茎橈骨移植術を施行した7例7手(男4例、女3例)を対象として、骨癒合の有無とその期間、近位手根列背側回転型手根不安定症(DISI)の有無、臨床評価について検討した。手術は背側アプローチで偽関節部を展開して掻爬した後、移植骨を挙上し偽関節部に作製した骨溝に埋め込み移植した。その結果、6例で術後8~10週で骨片の連続性を認め、1例にDISIの軽度残存を認めた。臨床評価はexcellent 1例、good 4例、fair 2例で、6例で疼痛は消失したものの可動域制限は残存する傾向であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2012