肩関節・肩甲帯部疾患 病態・診断・治療の現状
解剖・病態 その他 高齢者の上腕骨近位端骨折における骨密度と骨強度 骨接合術を行うにあたってのヒント
山田 光子
1
,
山路 哲生
,
山田 治基
1藤田保健衛生大学医学部附属第二教育病院 整形外科
キーワード:
光子吸収分析
,
内固定法
,
骨密度
,
上腕骨骨折
Keyword:
Fracture Fixation, Internal
,
Humeral Fractures
,
Absorptiometry, Photon
,
Bone Density
pp.21-25
発行日 2010年10月25日
Published Date 2010/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2011070010
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骨粗鬆を伴う高齢者の上腕骨近位端骨折に対して観血的整復固定術を施行する場合、内固定材の固定性が術後成績に大きく影響し、骨折部を強固に固定するためには内固定材を骨質の良好な部位へ刺入することが必要である。そこで今回、内固定材の有効な刺入位置を知るために、死体上腕骨頭17肢について海綿骨の骨密度と骨強度を測定し、領域別で比較した。さらに、骨粗鬆症外来初診患者10例について上腕骨頭の骨密度を測定し、領域別で比較した。その結果、上腕骨頭において骨質良好な領域は「骨頭後方の頂点」と「内上方付近の軟骨下骨部」であると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2010