発行日 2003年10月24日
Published Date 2003/10/24
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2004069925
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Hansson hook pin system(Hanssonピン)について特徴,適応,手技上のコツ,治療成績,問題点などを概説した.Hanssonピンは,6.5mm径で二重構造(外筒,内釘)になっており,パラレルガイドを用いて大腿外側から頸部を通り骨頭内の遠位及び近位に2本,6~12mmの間隔で平行に挿入し,外筒から先端にフックのついた内釘を押し出すことで骨頭を把持し骨折を固定する.全ての大腿骨頸部内側骨折が適応となるが,は陳旧例,偽関節例,徒手整復不能例は適応外としている.これ迄にHanssonピンを用いて手術を行い4ヵ月以上経過観察しえた79例の骨癒合率は80%と概ね良好で,骨癒合後のlate segmental collapseは5例のみであった
©Nankodo Co., Ltd., 2003