発行日 2003年10月24日
Published Date 2003/10/24
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2004069919
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大腿骨転子部骨折の比較的安定した症例に対して,角度可変式のAS(adjustable sliding)hip screwを用いた骨接合術を約3cmの小皮切で行っているので紹介した.この術式においては,ラグスクリュー部のドリリングを行うさいに筋を挫滅するのではないかという危惧があり,以前は近位より筋鉤を2本使用して筋を近位に引いていたが,手技上工夫を要するため,現在では小皮切用の手術器具を作製し使用している.本器具は,ガイドピン,ラグスクリュー部のドリル,バレル部のドリルが使えるように,ガイドから内筒が脱着可能である.この器具を使用した28例の平均手術時間は42分で,術中の転子骨折等の合併症は発生していない
©Nankodo Co., Ltd., 2003