発行日 2008年11月20日
Published Date 2008/11/20
DOI https://doi.org/10.15106/J03022.2009024978
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本研究の目的は、乳がん体験者のソーシャル・サポート、精神的・身体的状況の関連とこれらの変数の経時的変容を検討することである。便宜的標本抽出法により乳がん患者の手術前、手術後3ヵ月、6ヵ月、12ヵ月、18ヵ月、24ヵ月の6回にわたり、日本語版Interpersonal Relationship Inventory、精神健康調査票、身体的状況調査票を使用しデータを収集した。記述統計、ピアソン積率相関係数、反復測定分散分析の結果は、ソーシャル・サポートと精神的状況、そして身体的状況と精神的状況に有意相関を、また、ソーシャル・サポート、身体的状況に有意な経時的変化を示した。先行研究との比較検討から、結果の解釈および今後必要な研究の示唆を述べた。
©Nankodo Co., Ltd., 2008