発行日 2004年9月20日
Published Date 2004/9/20
DOI https://doi.org/10.15106/J03022.2005025293
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術後乳癌患者の心理的適応に対するソーシャル・サポートの効果を明らかにすることを目的にアンケートを実施し,290名(平均年齢53.1±10.2歳)より有効回答(65.5%)を得た.ソーシャルサポートは,夫,家族,他の患者,医師,看護師の5つの受領サポート源に加え,患者が他の患者へ行う提供サポートについても検討した.心理的適応指標として不安と生活満足度を測定し,不安については「日本版STAI」を用いて測定した.その結果,不安に関しては,医療者からのサポートに有意な直接効果がみられた.生活満足度では,医療者サポートに加えて家族サポートも有意な直接効果を示した.また,受領サポートだけではなく,他の患者へサポートを提供することも生活満足度を維持・増進する効果があることも示唆された
©Nankodo Co., Ltd., 2004