認知症1,000万人時代を目前に控えて-最新の診断,マネジメント,そして分子標的治療へ 認知症医療のブレイクスルー Overview
認知症疾患診療ガイドライン改訂のポイント
和田 健二
1
,
足立 正
,
中島 健二
1鳥取大学 医学部脳神経医科学講座脳神経内科学分野
キーワード:
Alzheimer病
,
認知症
,
EBM
,
診療ガイドライン
Keyword:
Alzheimer Disease
,
Dementia
,
Practice Guidelines as Topic
,
Evidence-Based Medicine
pp.181-185
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017338847
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本邦の認知症に関する診療ガイドラインは2002年に初めて作成され,2010年に改訂された.donepezilのみがAlzheimer型認知症の治療薬として使用可能であったが,2011年になり新たに3つの薬剤が上市され,Alzheimer型認知症の治療薬選択アルゴリズムを加えて2010年版のコンパクト版が2012年に発刊された.2014年に診療ガイドラインの改訂が決定され,前回同様に認知症関連6学会による改訂が行われた.認知症の治療のほかに診断,ケア,諸制度や社会資源の活用など認知症に関する情報が記載された認知症疾患診療ガイドラインとして改訂された.改訂ガイドラインは一般の医師を想定して作成されたものであり,日常診療に役立つことを大いに期待したい.
©Nankodo Co., Ltd., 2017