肝臓を診る-肝臓病のキモ 肝疾患各論
C型慢性肝炎 ウイルス排除が見込める時代のC型慢性肝炎診療
飯尾 悦子
1
,
田中 靖人
1名古屋市立大学 大学院医学研究科消化器・代謝内科学
キーワード:
Interferons
,
抗ウイルス剤
,
多剤併用療法
,
肝炎-C型-慢性
,
ウイルス薬剤耐性
,
Telaprevir
,
Daclatasvir
,
持続性ウイルス陰性化
Keyword:
Sustained Virologic Response
,
Antiviral Agents
,
Drug Therapy, Combination
,
Interferons
,
Hepatitis C, Chronic
,
Drug Resistance, Viral
,
Telaprevir
,
BMS-790052
pp.1115-1120
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017264370
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2014年11月以降,インターフェロン(IFN)フリー治療の直接型抗ウイルス薬(DAAs)の進歩によりC型慢性肝疾患に対する治療は飛躍的に進歩した.一方で誰をいつどの薬剤で治療を行うか,さらに治療不成功例で出現する薬剤耐性変異株など,IFN治療時代と違い治療方針決定においては,高い専門性が必要となっている.多くの患者がC型肝炎ウイルス(HCV)排除を得られるようになったが,HCV排除後の肝発がんという新たな問題が出現している.
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