心臓の虚血?-病態生理と臨床のはざまを埋める 診断 王道から匠の技まで
リスクスコアと実臨床 検査前確率,後医は名医
池村 修寛
1
,
香坂 俊
1慶応義塾大学 医学部循環器内科
キーワード:
アルゴリズム
,
心筋虚血
,
リスク評価
,
急性冠動脈症候群
Keyword:
Algorithms
,
Myocardial Ischemia
,
Risk Assessment
,
Acute Coronary Syndrome
pp.389-395
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017135852
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循環器疾患のマネージメントは基本的にローリスク・ローリターンかハイリスク・ハイリターンであり,そのため定量的なリスク評価は重要な位置を占めるようになっている.具体的に急性冠症候群(ACS)ではどのケースに,経皮的冠動脈インターベンション(PCI)などの侵襲的な治療法を早期に選択すべきか?という点が,安定虚血性心疾患(SIHD)ではそもそも侵襲的な手技そのものが必要なのか?という点が評価される.現場では簡便なリスクスコアが用いられることが多いが,本稿では日本の診療実態に合わせた使用法を論じる.
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