発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017097378
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49歳男。就寝中に出現した咽頭痛を主訴に救急搬送された。咽頭の異常所見は認めず、搬送時の心電図では明らかなST上昇は指摘できなかった。血液検査でも高感度トロポニンIが高値であった以外、心原性酵素の上昇は認めず、脂質異常症と高尿酸血症、喫煙歴、家族歴から急性冠症候群の可能性を念頭に置いていたが、診断を確定できなかった。46分後に気分不良と息苦しさを訴え、心電図にて下壁誘導のST上昇を認めた。緊急冠動脈造影検査にて右冠動脈seg.1の75%狭窄とseg.3の血栓閉塞を認め、経皮的冠動脈形成術を施行した。術後合併症なく経過し、第16病日に退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2016