糸球体疾患 腎炎からネフローゼまで、最高の診療を目指して
エビデンスに基づいた疾患別対応 進行した糸球体疾患の正しいマネージメント 導入間際の対処方法と透析開始時期への見切りの極意
木村 守次
1
,
角田 隆俊
,
深川 雅史
1東海大学 医学部腎内分泌代謝内科
キーワード:
ネフローゼ症候群
,
血液透析
,
高血圧
,
急性腎障害
,
糖尿病性腎症
,
動脈硬化症
,
尿毒症
,
腹膜透析
,
水-電解質平衡異常
,
チーム医療
,
基準値
,
紹介と相談
,
病勢悪化
,
貧血-腎性
,
低アルブミン血症
,
慢性腎臓病
,
糸球体腎炎-急性
,
腎虚血
Keyword:
Arteriosclerosis
,
Diabetic Nephropathies
,
Renal Dialysis
,
Hypertension
,
Nephrotic Syndrome
,
Peritoneal Dialysis
,
Patient Care Team
,
Reference Values
,
Referral and Consultation
,
Uremia
,
Water-Electrolyte Imbalance
,
Disease Progression
,
Hypoalbuminemia
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Acute Kidney Injury
pp.59-65
発行日 2010年7月1日
Published Date 2010/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010250366
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わが国の透析患者数は増加傾向であるが、透析導入前の管理が導入後の予後に影響を与えるといわれていることから、今後の患者数増加を抑えるためには専門以外の内科医師も腎疾患や透析について理解することは重要であると考えられている。しかしながら、透析導入の時期や導入間際の対処方法については一定した見解が得られておらず、複雑かつ不明瞭な点が多い。そこで、今回は、進行した糸球体疾患の正しいマネージメントを理解するため、経過別腎不全の透析導入時期や導入前の管理方法、専門医への適切な紹介時期について検討する。さらに、透析の方法や導入の原因となる病態について説明し、最後に代表的な糸球体疾患を例に、その対応方法や注意点について検討する。
©Nankodo Co., Ltd., 2010