変わりゆくリンパ腫の診断と治療-一般外来での初発症状から最新治療まで リンパ腫の合併症・化学療法の合併症
消化管穿孔
小林 洋行
1
1那須赤十字病院 血液内科
キーワード:
胃腫瘍
,
抗腫瘍剤
,
腸腫瘍
,
腸穿孔
,
リンパ腫
,
リスク評価
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Intestinal Neoplasms
,
Lymphoma
,
Intestinal Perforation
,
Stomach Neoplasms
,
Risk Assessment
pp.1339-1341
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016244779
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消化管悪性リンパ腫において,とくに小腸・大腸に病変を有する場合は,初診時はもとより化学療法中に穿孔をきたす可能性があり,予後悪化の契機となりうる.肉眼所見や画像所見,組織型などから,穿孔のリスクを評価・予測し,化学療法に先行した外科的切除の必要性を検討する.外科的切除を先行させない初回化学療法においては,穿孔の発症をできるだけ予防するため,減量投与・分割投与などの工夫も考慮され,外科医との綿密な連携も重要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2016