ここまで進んだ! びまん性肺疾患の診断と治療 特発性間質性肺炎の分類と診断・治療
病型分類の変遷とその問題点
渡辺 憲太朗
1
1福岡大学 医学部呼吸器内科学
キーワード:
分類
,
特発性器質化肺炎
,
肺炎-間質性
,
肺線維症-特発性
Keyword:
Classification
,
Lung Diseases, Interstitial
,
Cryptogenic Organizing Pneumonia
,
Idiopathic Pulmonary Fibrosis
pp.217-220
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016110037
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
今日のIIPsの分類は,Liebowの考えが原点にある.IIPsの診断は外科的肺生検による時代から,MDDを経て診断する時代に移った.IPFもNSIPもさまざまな臨床経過をたどる.慢性線維化型間質性肺炎という枠組みのなかで,臨床病態に応じた治療を心がける.分類不能間質性肺炎は,MDDでも分類できない間質性肺炎である.もっとも可能性のあるIIPに準じた治療方針を立てる.PPFEは必ずしもまれな肺線維症ではない.多様な臨床経過・病型があり,臨床・放射線・病理を統合した新たな定義が必要であろう.
©Nankodo Co., Ltd., 2016