特集 原因不明の間質性肺炎
AIPとCOP
一門 和哉
1
1済生会熊本病院 呼吸器センター呼吸器内科
キーワード:
胸部X線診断
,
鑑別診断
,
特発性器質化肺炎
,
肺炎-間質性
,
胸部CT
,
すりガラス様陰影
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Radiography, Thoracic
,
Lung Diseases, Interstitial
,
Cryptogenic Organizing Pneumonia
pp.535-543
発行日 2017年4月25日
Published Date 2017/4/25
DOI https://doi.org/10.15105/J00235.2017209106
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原因不明の特発性間質性肺炎の3つの病型のうち,急性および亜急性経過の間質性肺炎として,急性間質性肺炎(AIP)と特発性器質化肺炎(COP)の臨床・画像所見を概説する.急性間質性肺炎は,基礎疾患のない比較的健康人に誘因なく発症することが特徴であり,病理学的病期の進行に応じて,気管支細気管支拡張像が認められ,その広がりが予後に影響する.一方,特発性器質化肺炎は,HRCT所見上,気管支血管影や胸膜下に沿った収縮を伴う吸収値上昇域に集約され,小葉辺縁性の器質化所見を反映している.
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