すべての内科医のためのHIV感染症-長期管理の時代に HIVとAIDSの基礎知識
HIV感染症の病態と自然経過
村松 崇
1
1東京医科大学附属病院 臨床検査医学科
キーワード:
HIV
,
HIV Infection
,
易感染性宿主
,
ウイルス学
,
免疫不全症候群
,
抗HIV剤
,
感染症伝播
,
治療成績
,
ランダム化比較試験
,
二次予防
Keyword:
HIV
,
Immunologic Deficiency Syndromes
,
Virology
,
HIV Infections
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Treatment Outcome
,
Immunocompromised Host
,
Anti-HIV Agents
,
Disease Transmission, Infectious
,
Secondary Prevention
pp.747-752
発行日 2015年11月1日
Published Date 2015/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016024542
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HIVはレトロウイルスの一種であり,主としてCD4陽性Tリンパ球に感染する.未治療の場合,HIVの増殖に伴いCD4陽性Tリンパ球の破壊が進行し,細胞性免疫が破綻して日和見疾患を発症する.病態は細胞性免疫不全が主体であり,ウイルスや細胞内寄生菌を中心とした日和見感染症が問題となる.免疫機能異常によるアレルギーや慢性炎症の持続による長期合併症も注目されている.感染早期に治療を行うことによる感染予防効果に関するエビデンスが集積されつつあり,予防としての治療が注目されている.
©Nankodo Co., Ltd., 2015