すべての内科医のためのHIV感染症-長期管理の時代に HIVとAIDSの基礎知識
AIDS指標疾患のオーバービュー
錦 信吾
1
,
柳澤 如樹
1がん・感染症センター都立駒込病院 感染症科
キーワード:
AIDS
,
カンジダ症
,
クリプトコッカス症
,
一次予防
,
サイトメガロウイルス感染症
,
結核
,
肺炎-ニューモシスチス
,
非結核性抗酸菌症
,
CD4陽性T細胞
,
CD4リンパ球計数
,
トキソプラズマ症-脳
,
二次予防
Keyword:
Acquired Immunodeficiency Syndrome
,
Candidiasis
,
Cytomegalovirus Infections
,
Cryptococcosis
,
Mycobacterium Infections, Nontuberculous
,
Pneumonia, Pneumocystis
,
Primary Prevention
,
Tuberculosis
,
CD4-Positive T-Lymphocytes
,
Toxoplasmosis, Cerebral
,
CD4 Lymphocyte Count
,
Secondary Prevention
pp.753-758
発行日 2015年11月1日
Published Date 2015/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016024543
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本邦では,AIDS指標疾患として23疾患が規定されている.AIDS指標疾患の動向は,厚生労働省エイズ動向委員会と厚生労働省科学研究班で把握されている.HIV感染者ではCD4陽性Tリンパ球数に応じたリスク評価が重要である.AIDS指標疾患のなかでは,ニューモシスチス肺炎,カンジダ症,サイトメガロウイルス感染症の頻度が高い.一次予防が推奨される代表的な疾患は,ニューモシスチス肺炎,非結核性抗酸菌症,トキソプラズマ脳症である.二次予防が推奨される代表的な疾患は,ニューモシスチス肺炎,非結核性抗酸菌症,サイトメガロウイルス網膜炎,トキソプラズマ脳症,クリプトコッカス髄膜脳炎である.
©Nankodo Co., Ltd., 2015