2015年の白血病診療-一般外来での初発症状から長期フォローアップまで 白血病の診断
染色体検査
谷脇 雅史
1
,
知念 良顕
,
名越 久朗
,
滝 智彦
1京都府立医科大学 大学院医学研究科血液・腫瘍内科学
キーワード:
染色体分染法
,
転座
,
白血病
,
白血病-急性骨髄性
,
Fluorescence in Situ Hybridization
,
細胞遺伝学的分析
,
スペクトル核型分析
,
白血病リンパ腫-前駆細胞リンパ芽球性
Keyword:
Chromosome Banding
,
Leukemia
,
Leukemia, Myeloid, Acute
,
Translocation, Genetic
,
In Situ Hybridization, Fluorescence
,
Cytogenetic Analysis
,
Spectral Karyotyping
,
Precursor Cell Lymphoblastic Leukemia-Lymphoma
pp.211-216
発行日 2015年8月1日
Published Date 2015/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015323329
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染色体検査では,記号による核型記載だけでなく画像の評価が重要である.急性骨髄性白血病(AML)と急性リンパ性白血病(ALL)における染色体異常の頻度は,それぞれ55%と64~85%である.AMLの予後良好染色体異常は,t(15;17),t(8;21),t(11q23),inv(16)/t(16;16)であり,予後不良染色体異常は-7,inv(3)/t(3;3)である.AMLにおける高頻度の数的異常や不均衡型異常は,+8,-Y,-7/7q-,-5/5q-である.ALLにおける高頻度の染色体転座はt(9;22)である.
©Nankodo Co., Ltd., 2015