アフェレシス療法-新たな100年に向けて
アフェレシス療法を行ううえで考慮すべき点
梁 広石
1
,
津田 裕士
1順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター 高齢者総合診療科
キーワード:
血液成分除去法
,
血漿交換
,
腎置換療法
Keyword:
Blood Component Removal
,
Plasma Exchange
,
Renal Replacement Therapy
pp.9-12
発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015260336
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アフェレシス療法の適応はさまざまな領域にまたがり,疾患も多種多様である.どのような疾患が対象となるのか,専門的になりやすいこうした対象疾患においてアフェレシス療法を考慮するポイントについて,新たな100年に向けて考える.アフェレシスの原点は瀉血である.その後めざましい進歩を遂げてきたが,今後もアフェレシス療法を取り巻く環境は常に変化する.今後の課題として,以下のことがあげられる.(1)各疾患の病態,治療的アフェレシス療法の効果発現機序のさらなる解明 (2)難治性病態を克服していくための新たな技術開発 (3)より安全で,効率よく品質の高い血液成分が採取可能なドナーアフェレシス技術の開発 (4)他の薬物療法,血液浄化法との併用療法の確立 (5)エビデンスの構築
©Nankodo Co., Ltd., 2015