一般内科診療で役立つうつ病の知識-こころの問題にどう対処するか
知っておくと役立つ薬物療法の基礎
原田 豪人
1
,
山田 和男
1東京女子医科大学東医療センター 精神科
キーワード:
うつ病
,
抗うつ剤
,
三環系抗うつ剤
,
紹介と相談
Keyword:
Antidepressive Agents
,
Antidepressive Agents, Tricyclic
,
Depressive Disorder
,
Referral and Consultation
pp.191-194
発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015095419
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うつ病の治療ガイドラインでは,軽症うつ病の場合は抗うつ薬による薬物療法よりも精神療法が推奨されており,この点に関しては内科医でも簡単な精神療法で対応可能なケースもある.内科医が精神科の薬剤を使用する際は,抗うつ薬であれば新規抗うつ薬を使用すべきであり,睡眠薬の投与は1剤に限るべきである.抗不安薬に関しては,認知機能の低下が生じる可能性があり,耐性が生じ内服量が増える危険性がある.また,依存性が強くその後に中止することが困難なケースが多いことから,一般内科における使用は控えるべきである.
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