腎代替療法の多様化と看護の新しい役割-標準化と個別化の視点から
腎移植を受けた患者における個別性のある関わりと実践
野口 文乃
1
1北里大学病院 看護部
キーワード:
意思決定
,
自己管理
,
腎臓移植
,
専門職間人間関係
,
インタビュー
,
移植コーディネーター
,
専門職の役割
,
慢性腎臓病
,
外来診療
Keyword:
Ambulatory Care
,
Decision Making
,
Interprofessional Relations
,
Interviews as Topic
,
Self Care
,
Kidney Transplantation
,
Professional Role
,
Renal Insufficiency, Chronic
pp.311-318
発行日 2014年3月10日
Published Date 2014/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014160737
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腎移植患者は移植後も慢性腎臓病は完治しない.また,免疫抑制薬の服用や感染予防など,さまざまな自己管理が課せられ,それは移植腎の長期生着を左右する.本邦では,2011年度にレシピエント移植コーディネーター(以下,RTC)の認定制度が開始され,2012年4月の診療報酬改定で「移植後患者指導管理料」が新設された.そこでRTCや看護師をはじめとするコメディカルが果たす役割は大きい.移植の特殊性に配慮した専門的な外来管理が評価され,患者指導や教育は継続される.しかしながら移植腎は永久ではない.いつかは透析療法への道をたどる患者も少なくない.そこで移植後も腎不全医療全般の看護が重要な役割を果たす.
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