特集 小児神経検査マニュアル
症状・疾患からみた検査のすすめ方 筋疾患
小牧 宏文
1
1国立精神・神経医療研究センター
キーワード:
筋ジストロフィー
,
筋疾患
,
MRI
,
鑑別診断
,
生検
,
X線CT
,
病歴聴取
,
筋力低下
,
遺伝学的検査
Keyword:
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Muscular Diseases
,
Muscular Dystrophies
,
Genetic Testing
,
Muscle Weakness
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Medical History Taking
pp.751-757
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022184591
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▼筋疾患の主症状である筋力低下の評価が重要、正確な問診と診察で診断につながる所見を得ることが可能な場合も少なくない。▼血液検査ではクレアチンキナーゼ(CK)値の評価が重要、CK高値の程度は疾患によって異なる傾向がある。▼骨格筋画像は多数の筋の障害の様子を一度に観察できる。筋疾患では筋障害の程度は筋により異なる選択性を示すことが多く、疾患特異性を有する傾向を有するため鑑別診断としても用いることができる。▼確定診断は遺伝学的検査、もしくは筋生検にて行うのが基本であるが、それぞれ適応を十分に考慮のうえ慎重に実施する。
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