これだけは知っておきたい! 内科医のための神経疾患診療 症候からのアプローチ 診断のコツと初期治療,専門医への紹介のタイミング
頭痛
滝沢 翼
1
,
柴田 護
,
鈴木 則宏
1慶応義塾大学 神経内科
キーワード:
クモ膜下出血
,
MRI
,
静脈洞血栓症
,
頭痛
,
頭痛-血管性
,
巨細胞性動脈炎
,
動脈瘤-解離性
,
脳動脈瘤
,
片頭痛
,
頭痛-緊張性
,
三次元イメージング
,
脳血管れん縮
,
CT血管造影
,
頭部CT
Keyword:
Computed Tomography Angiography
,
Aneurysm, Dissecting
,
Intracranial Aneurysm
,
Headache
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Migraine Disorders
,
Sinus Thrombosis, Intracranial
,
Subarachnoid Hemorrhage
,
Giant Cell Arteritis
,
Vascular Headaches
,
Tension-Type Headache
,
Imaging, Three-Dimensional
,
Vasospasm, Intracranial
pp.815-818
発行日 2014年5月1日
Published Date 2014/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014162829
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頭痛診療では,的確な問診と検査で二次性頭痛を見逃さないことが大切である.片頭痛や緊張型頭痛の患者が,急性期頭痛治療薬を3ヵ月以上定期的に頻回に使用することにより薬物乱用頭痛を発症する.慢性頭痛における問診では鎮痛薬の内服状況についても確認する.また,片頭痛や緊張型頭痛の患者に鎮痛薬を多量に処方することは望ましくない.雷鳴頭痛,「突然発症した今まで経験したことのない激しい頭痛」では,クモ膜下出血を除外することが重要である.クモ膜下出血の場合は速やかに脳神経外科へ紹介する.片頭痛の診断にはDodickらの提唱するPIN(光過敏,日常生活の支障,悪心)が有用である.
©Nankodo Co., Ltd., 2014