実践!頭痛診療-頭痛に悩む患者をどう診てどう治す? 二次性頭痛
雷鳴頭痛をみたら何を疑うか
松森 保彦
1
1広南会広南病院 頭痛外来
キーワード:
下垂体卒中
,
クモ膜下出血
,
鑑別診断
,
頭痛-血管性
,
動脈瘤-解離性
,
脳動脈瘤
,
MRA
,
脳血管れん縮
,
頭痛-一次性
,
頭痛-二次性
Keyword:
Aneurysm, Dissecting
,
Intracranial Aneurysm
,
Diagnosis, Differential
,
Pituitary Apoplexy
,
Subarachnoid Hemorrhage
,
Vascular Headaches
,
Magnetic Resonance Angiography
,
Vasospasm, Intracranial
,
Headache Disorders, Primary
,
Headache Disorders, Secondary
pp.785-792
発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015211931
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頭痛診療では,検査で異常を認めない一次性頭痛の割合が圧倒的に多いが,そのなかに紛れて来院する二次性頭痛の鑑別が重要である.くも膜下出血を代表とする危険な二次性頭痛は,しばしば雷鳴頭痛で発症し,その発症様式を鑑別することが確定診断への端緒となりうる.2013年に「国際頭痛分類 第3版 beta版」が公開され,2014年10月には日本版が発表された.新たに「可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)による頭痛」が,頭頸部血管障害による頭痛のサブタイプとして分類され,雷鳴頭痛の鑑別に変化がみられるようになった.
©Nankodo Co., Ltd., 2015