糖尿病マネージメントup-to-date
合併症の診断と治療 網膜症
井上 真
1
1杏林大学 眼科学
キーワード:
Triamcinolone Acetonide
,
硝子体出血
,
硝子体切除術
,
糖尿病性網膜症
,
光凝固
,
分類
,
網膜剥離
,
緑内障-血管新生
,
Bevacizumab
Keyword:
Bevacizumab
,
Classification
,
Diabetic Retinopathy
,
Light Coagulation
,
Retinal Detachment
,
Vitrectomy
,
Vitreous Hemorrhage
,
Triamcinolone Acetonide
,
Glaucoma, Neovascular
pp.39-42
発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008078751
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単純糖尿病網膜症では、血糖コントロールなどの内科的治療が中心となる、黄斑症を合併していれば局所光凝固を行う。前増殖糖尿病網膜症になると、局所での網膜の虚血が進行する。増殖糖尿病網膜症に進行すれば、汎網膜光凝固を行う。牽引性網膜剥離、硝子体出血が生じれば硝子体手術を行う、血管新生緑内障となれば、緑内障手術が必要となり予後不良である。糖尿病網膜症を治療するためにtriamcinolone acetonide(ケナコルト)や、抗VEGF抗体であるbevacizumab(アバスチン)の硝子体内注射などの薬物治療が注目されている。糖尿病網膜症の治療において、内科と眼科との連携が重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2008