最後までよい人生を支えるには 多死時代の終末期医療 多職種で終末期を支えるには
精神腫瘍医
大西 秀樹
1
,
石田 真弓
1埼玉医大国際医療センター 精神腫瘍科
キーワード:
医師の役割
,
腫瘍
,
不安
,
ターミナルケア
,
チーム医療
,
抑うつ
,
サイコオンコロジー
Keyword:
Anxiety
,
Depression
,
Neoplasms
,
Physician's Role
,
Patient Care Team
,
Terminal Care
pp.1238-1242
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014056500
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がんの罹患は患者の身体,心理,社会,実存面にさまざまな問題を引き起こしストレスの要因となる.がんの罹患に関連したストレスは大きく,精神疾患の有病率は高い.がんの罹患に伴って生じた心理,社会,実存面における問題を取り扱う臨床・学問領域がサイコオンコロジー(精神腫瘍学)である.精神腫瘍医はがんに関連した精神面の問題を扱う精神科医,心療内科医である.家族もがんの罹患に伴うストレスを受け「第2の患者」と呼ばれる状態にあるので医療とケアの対象である.死別は人生でもっとも大きなストレスの一つで,遺族は精神,身体,社会面で影響を受ける.遺族へのケア「後治療」はストレス軽減に有効である.
©Nankodo Co., Ltd., 2013