最後までよい人生を支えるには 多死時代の終末期医療 多職種で終末期を支えるには
腫瘍内科医
佐々木 治一郎
1
1北里大学医学部附属新世紀医療開発センター
キーワード:
医師の役割
,
緩和ケア
,
腫瘍
,
内科学
,
ターミナルケア
,
チーム医療
Keyword:
Internal Medicine
,
Neoplasms
,
Palliative Care
,
Physician's Role
,
Patient Care Team
,
Terminal Care
pp.1224-1229
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014056497
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日本における腫瘍内科医とは,がん薬物療法を実施する医師を指し,内科医だけでなく外科医や放射線科医師を含み,臓器別に診療するのが特徴である.腫瘍内科医は,がん患者における最初の緩和ケア担当医として機能することが求められており,緩和ケアのスクリーニング,必要な介入のアセスメント,初期緩和治療の実行者でなければならない.患者の望む終末期医療を提供するために,腫瘍内科医を中心とするオンコロジーチームがadvance care planning(ACP)を行い,患者に適した終末期ケアチームへの引き継ぎを行うことが理想である.今後,腫瘍内科医が終末期ケアでその役割を果たすには,機能的なオンコロジーチームを組織すること,すでに活動している緩和ケアチームと連携すること,患者の希望にそった終末期ケアチームの形成に早期から積極的に関わっていくことが必要かつ重要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2013