最後までよい人生を支えるには 多死時代の終末期医療 多職種で終末期を支えるには
緩和ケア医
茅根 義和
1
1東芝病院 緩和ケア科
キーワード:
医師の役割
,
緩和ケア
,
生活の質
,
ターミナルケア
,
チーム医療
,
患者中心医療
,
精神的援助
Keyword:
Palliative Care
,
Physician's Role
,
Patient Care Team
,
Quality of Life
,
Terminal Care
,
Patient-Centered Care
pp.1230-1233
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014056498
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ホスピス・緩和ケア病棟は苦痛緩和のケアと看取りのケアがバランスよく実践され,とくに困難事例に対してチーム一丸となって対処していくチームアプローチが重要である.緩和ケアにおけるチームとしてはinterdisciplinary teamが推奨される.ホスピス・緩和ケア病棟における医師の役割は,チーム全体の流れを作ることに大きく寄与することである.症状コントロールにおけるアセスメントでは医師は診断と今後の予測について中心的に働く.日々のケアにおいては他の職種と同じスタンスで医師も関わるようにする.患者・家族の精神的な支えとなるためには,苦悩している患者・家族の前から決して逃げない.患者がその人らしく過ごせるためには,日常生活における医療的制限は最大限広く許容できるよう検討する.
©Nankodo Co., Ltd., 2013