最後までよい人生を支えるには 多死時代の終末期医療 非がんの終末期を支えるには
認知症
川嶋 乃里子
1
1かわしま神経内科クリニック
キーワード:
認知症
,
ターミナルケア
,
自助グループ
,
病名告知
,
スピリチュアリティ
,
スピリチュアルペイン
Keyword:
Dementia
,
Self-Help Groups
,
Terminal Care
,
Spirituality
pp.1146-1150
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014056482
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認知症の人の不安やスピリチュアルペインに寄り添うことから認知症ケアは始まる.認知症の自然経過を家族に知らせる.初期から将来のケアプランを考え,会話ができるうちに生活の中で示される本人の意向に家族とともに耳を澄ます.advance care planningを家族に紹介する.サポートグループを紹介する.医療・介護関係者・家族がケアギバーではなくケアパートナーとなる努力をする.終末期の判断は,できれば複数の医療関係者で行う.情報だけではなく経験の共有(コミュニケーション),ネットワークではなく相手への思いを伴うコミュニティを地域で育てるために,医師自らがコミュニティシップを発揮すべきである.
©Nankodo Co., Ltd., 2013