発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014039723
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
71歳女。10年前より左顔面に電撃様疼痛があった。今回、著者らの施設にある歯科口腔外科にて三叉神経痛と診断され、Carbamazepin(CBZ)の内服(3錠/日)を開始したが、疼痛の消失がみられたものの、眠気が出現し、内服を2錠/日に減量した。だが、その後、出血斑の出現ほか、血小板数の著減を認めたため内科へ入院となった。所見では右上腕、背部、右腹部に出血斑を認め、白血球数と赤血球数は正常だが血小板数のみが著減しており、血小板関連IgG(PAIgG)が軽度上昇していた。以後、直ちにCBZの内服を中止したところ、翌日には血小板数は増加して、4日後には正常化した。尚、すみやかに血小板数が増加したため骨髄穿刺検査は施行されていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2013