ネフローゼ症候群 診療の新たな潮流
ネフローゼ症候群に関する国内外のガイドライン
今井 圓裕
1
1中山寺いまいクリニック
キーワード:
ネフローゼ-リポイド
,
ネフローゼ症候群
,
Prednisolone
,
糸球体硬化症-巣状分節性
,
糸球体腎炎-膜性
,
糸球体腎炎-膜性増殖性
,
浮腫
,
多剤併用療法
,
免疫抑制剤
,
薬物抵抗性
,
予後
,
診療ガイドライン
Keyword:
Drug Resistance
,
Drug Therapy, Combination
,
Edema
,
Glomerulosclerosis, Focal Segmental
,
Immunosuppressive Agents
,
Nephrosis, Lipoid
,
Nephrotic Syndrome
,
Prednisolone
,
Prognosis
,
Glomerulonephritis, Membranoproliferative
,
Glomerulonephritis, Membranous
,
Practice Guidelines as Topic
pp.655-660
発行日 2013年10月1日
Published Date 2013/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013356237
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わが国の成人のネフローゼ症候群のガイドラインは,厚生労働省進行性腎障害に関する調査研究班による「ネフローゼ症候群診療指針」(「診療指針」)がある.海外にはKDIGOの作成した,糸球体腎炎の治療に関するガイドラインがある.ネフローゼ症候群の予後判定基準に,日本では不完全寛解I型,II型を使用するが,海外では部分寛解を使用する.微小変化型ネフローゼ症候群,巣状糸球体硬化症については,「診療指針」とKDIGOのガイドラインにおける診療方針はおおむね同じである.膜性腎症の診療については,「診療指針」ではステロイド単独で治療を開始することを推奨しているが,KDIGOガイドラインでは,6ヵ月間は経過を観察し,治療はステロイドと免疫抑制薬を併用することが推奨されている.
©Nankodo Co., Ltd., 2013