貧血 実臨床に役立つ診療のポイントと最新の知見 貧血の治療のポイント
温式自己免疫性溶血性貧血
亀崎 豊実
1
1自治医科大学地域医療学センター
キーワード:
Prednisolone
,
投薬計画
,
脾臓摘出術
,
貧血-溶血性-自己免疫性
,
免疫抑制剤
,
アルゴリズム
,
寛解導入
,
大量薬物療法
,
Rituximab
Keyword:
Rituximab
,
Algorithms
,
Anemia, Hemolytic, Autoimmune
,
Drug Administration Schedule
,
Immunosuppressive Agents
,
Prednisolone
,
Splenectomy
,
Remission Induction
pp.267-270
発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013260823
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温式自己免疫性溶血性貧血(AIHA)の治療の第一選択は副腎皮質ステロイド薬であり,特発性の80~90%はステロイド単独で管理が可能である.副腎皮質ステロイド薬による3週間の治療により反応のない場合や維持量が15mg/day以上必要な場合,また副作用・合併症の出現があったり,悪化を繰り返す場合は,脾摘,免疫抑制薬やrituximabの使用を考える.二次治療としては,脾摘が推奨されているが,今後はrituximabの使用の増加が予想される.温式AIHAに対して,少量rituximab+ステロイド短期併用療法が注目されている.
©Nankodo Co., Ltd., 2013