貧血 実臨床に役立つ診療のポイントと最新の知見 貧血の病態 最新の知見を中心に
PNH型血球に関する最新の知見
細川 晃平
1
,
中尾 眞二
1金沢大学 医薬保健研究域医学系細胞移植学
キーワード:
フローサイトメトリー
,
血液細胞
,
ヘモグロビン尿症-発作性
,
造血幹細胞
,
変異
,
貧血-再生不良性
,
疫学的研究
,
厚生労働省
,
GPIアンカー型タンパク質
,
Phosphatidylinositol Glycan-Class A Protein
Keyword:
Anemia, Aplastic
,
Blood Cells
,
Flow Cytometry
,
Hematopoietic Stem Cells
,
Hemoglobinuria, Paroxysmal
,
Mutation
,
Epidemiologic Studies
,
GPI-Linked Proteins
,
Phosphatidylinositol Glycan-class A Protein
pp.223-228
発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013260815
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PNH型血球とはglycosylphosphatidylinositol-アンカー膜蛋白の欠失した血球であり,これらはPIG-A遺伝子に突然変異をきたした異常造血幹細胞に由来する.骨髄不全の免疫を病態診断するうえで,簡便で信頼度の高い検査が,末梢血におけるPNH型血球の検出である.高精度フローサイトメトリーを用いると,再生不良性貧血患者の約50%,低リスク骨髄異形成症候群(MDS)患者の約15%にPNH型血球が検出される.高精度フローサイトメトリーを用いることによって,異なる施設において同一の感度・特異度で0.1%未満の微少PNH型血球が検出できる(OPTIMA試験).
©Nankodo Co., Ltd., 2013