到来 二人に一人脳卒中時代 脳卒中の医療連携・介護・制度
脳卒中後の医療に関わる意思決定プロセスの臨床倫理
清水 哲郎
1
1東京大学 大学院人文社会系研究科死生学・応用倫理センター
キーワード:
意思決定
,
意欲
,
インフォームドコンセント
,
後見人
,
生活の質
,
診療ガイドライン
,
精神的能力
,
脳卒中
,
臨床倫理
,
患者の好み
,
価値観
Keyword:
Decision Making
,
Informed Consent
,
Legal Guardians
,
Quality of Life
,
Volition
,
Practice Guidelines as Topic
,
Mental Competency
,
Stroke
,
Ethics, Clinical
,
Patient Preference
pp.917-923
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013173268
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本人の意思確認ができない場合,情報共有-合意モデルに則ったコミュニケーションを進め,本人の意向と人生にとっての最善に適う選択を目指す.意思確認ができるかどうかをまず判別してから,それぞれの場合に応じた意思決定プロセスの進め方をする必要は必ずしもない.昏睡状態や意識混濁により明らかに参加できない場合を除き,本人も交えた意思決定プロセスを進め,その中で本人の力に応じて意思ないし気持ちをどう尊重するかを考えていく.医学的視点での判断だけに基づくのではなく,これを踏まえつつも,本人の人生にとって何が最善かという観点で,選択をする.
©Nankodo Co., Ltd., 2013