骨折予防を目指した積極的な骨粗鬆症診療 新しい骨粗鬆症治療薬
eldecalcitol
遠藤 逸朗
1
,
松本 俊夫
1徳島大学 大学院生体情報内科学
キーワード:
Calcium
,
骨形成
,
骨粗鬆症
,
骨密度
,
医薬品非臨床試験
,
第I相試験
,
第II相試験
,
第III相試験
,
治療成績
,
ランダム化比較試験
,
Eldecalcitol
Keyword:
Calcium
,
Drug Evaluation, Preclinical
,
Osteogenesis
,
Osteoporosis
,
Bone Density
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Treatment Outcome
,
Clinical Trials, Phase I as Topic
,
Clinical Trials, Phase II as Topic
,
Clinical Trials, Phase III as Topic
,
Eldecalcitol
pp.671-676
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013155559
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eldecalcitolは,1α,25(OH)2D3の2β位にヒドロキシプロポキシル基を導入した新規ビタミンD受容体リガンドである.卵巣摘出ラットモデルにおいて,eldecalcitolは骨吸収を抑制するとともに骨形成を維持させることにより,骨密度および力学的強度を増加させる.ヒトにおいても,ビタミンDステイタスによらず腰椎および大腿骨骨密度増加作用を有する.骨粗鬆症患者におけるeldecalcitol投与は,alfacalcidolと比較して椎体および橈骨骨折のリスクを低下させ,骨代謝回転を強力に抑制する.eldecalcitolは有害事象もalfacalcidolと同程度であり,安全に使用できると考えられる.
©Nankodo Co., Ltd., 2013