新しい局面を迎えた肺癌診療
《肺癌診療にまつわるトータルサポート 治療とケア》がん診療と病診連携
鶴田 耕二
1
1東京都立大塚病院
キーワード:
プライマリケア医
,
肺腫瘍
,
患者ケア計画
,
保健医療制度改革
,
多機関医療協力システム
,
地域社会ネットワーク
,
東京都
,
公的医療保険
,
患者情報
,
病診連携
Keyword:
Lung Neoplasms
,
Multi-Institutional Systems
,
Patient Care Planning
,
Tokyo
,
Health Care Reform
,
Community Networks
,
Physicians, Primary Care
,
Not-For-Profit Insurance Plans
pp.775-779
発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013010647
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・がん患者の死亡率の減少と療養生活の質の向上のために、専門病院とかかりつけ医療機関との循環型医療連携が提唱された。・東京都ではがん診療連携拠点病院と都・地区医師会が協力して「東京都医療連携手帳」を作成し、都内全域の医療機関が連携できる体制を構築した。連携手帳により診療計画や検査結果が共有され、質の高い医療連携の推進が期待される。・しかし、連携手帳を使用した医療連携を行うためには厚生局への届出が求められ、外来で施行される化学療法や放射線療法は連携手帳交付の対象外とされるなど、保険制度には課題が残されている。・すべてのがん患者が連携手帳を利用した医療連携の恩恵を享受できるように、保険制度のさらなる改善が望まれる。
©Nankodo Co., Ltd., 2012