血栓症診療update-新規経口抗凝固薬を加えて広がる世界
《近未来に使用可能となるかもしれない抗血栓薬》第XI因子阻害薬
山下 篤
1
,
浅田 祐士郎
1宮崎大学 医学部病理学講座構造機能病態学分野
キーワード:
血液凝固第XI因子
,
血液凝固第XI因子欠乏症
,
抗凝固剤
,
医薬品非臨床試験
,
ノックアウトマウス
,
血液凝固因子阻害物質
Keyword:
Anticoagulants
,
Drug Evaluation, Preclinical
,
Factor XI
,
Factor XI Deficiency
,
Mice, Knockout
,
Blood Coagulation Factor Inhibitors
pp.79-82
発行日 2012年7月1日
Published Date 2012/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012271445
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・従来および新規の抗凝固薬は出血性副作用を有する。・新規経口抗凝固薬はモニタリングが不可能である。・解決への糸口は、止血に関与せず血栓の成長に働く因子にある。・ヒト第XI因子欠損症は出血傾向がほとんどなく、血栓塞栓症になりにくい。・第XI因子阻害薬は、出血なく抗血栓作用を有することが基礎研究で確認された。・第XI因子阻害薬は近未来の抗凝固薬として期待される。
©Nankodo Co., Ltd., 2012