関節リウマチ診療update-これだけは知っておきたい知識とは?
関節リウマチの病因解析
山本 一彦
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1東京大学 医学部アレルギーリウマチ内科
キーワード:
MHCクラスII遺伝子
,
滑膜
,
関節リウマチ
,
自己抗体
,
遺伝的素因(疾患)
,
遺伝子-環境相互作用
,
Cyclic Citrullinated Peptide
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Autoantibodies
,
Genes, MHC Class II
,
Synovial Membrane
,
Genetic Predisposition to Disease
,
Gene-Environment Interaction
,
Cyclic Citrullinated Peptide
pp.556-560
発行日 2012年4月1日
Published Date 2012/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012181562
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・RAは、自己免疫応答から関節の慢性炎症性病態が複数の関節に生じて、進行性の破壊性関節炎にいたる病態であり、主病変は関節滑膜である。・RAの発症には遺伝的な背景があり、遺伝要因の最大のものはHLA-DR遺伝子と考えられているが、それ以外の遺伝子多型も疾患との関連性が続々と報告されている。・環境因子としては、性ホルモンや喫煙、感染などが注目されている。・病態形成については、腫瘍壊死因子などに対する抗サイトカイン療法の治療効果から、サイトカインが大きく関与していると考えられるが、T細胞、B細胞などの獲得免疫の重要性もクローズアップされている。
©Nankodo Co., Ltd., 2012